交通アクセス バリヤフリーまちづくり調査事業 三田を知る会

 

 

在宅障害者が創造する作品の商品力・販売力向上への提案

はじめに

趣意書に記載させていただきましたように現在、日本国内において在宅障害者の方や小規模作業所で働いている人の月給が月1万円と言われていますが、その給与向上を図る必要があるが、給与向上を図るためには市場で競争して適正価格で販売する必要があり、適正価格で販売するためには市場で競争できる商品を開発する必要があるとともに適正価格で販売するための販売ルートの開発をする必要があると思い、いろいろな方のご意見をもとにこの事業を私たちは進めてまいりました。

実際に市場で競争できる商品を開発している事業所等やいろいろな取り組みを行って実績をあげておられるNPO、社会福祉協議会などを、訪問したり、来ていただいたり、電話やメールや郵送などでその業績をお聞きしてまいりました。
また、私どもだけでなく福祉作業所をはじめとした関係者の方々にも直接聞いていただいて、ご自分のところと比較してどうであるかを考えていただける機会を持っていただけるように報告、ワークショップ、映画上映などの広報の試みをいたしました。

勿論、福祉作業所は利用する障害者の方々の雇用の場であるとともに、家庭に閉じこもることなく社会とのつながりの窓としての機能や居場所としての機能を持っており、福祉作業所が経済効率・経営効率のみを追求して、そこを利用する障害者の方に無用なプレッシャーをお掛けすることは本末転倒であると思いますが、経済性も決して無視することは出来ないので、その重点をどこに置いてバランスを取って運営するのかは、各々の福祉作業所の考え方であると思います。
商品の評判が良くても、これ以上販売することとなれば、製造することが人や設備の面から無理が来るので現状が一番良いと考えておられるところや、自分の作ったものが売れるのはうれしいが売れただけ作らないといけないがしんどいと言われる方もおられるので、どこに重点を置いてバランスを取って運営するかは非常に重要なことであると考えています。

今、国として工賃倍増5カ年計画が言われて、それに基づいてほとんどの都道府県においてコンサルタントの派遣などが実施されていますが、まだ始まったところであるので効果がなかなか目に見える形となっていませんが、コンサルタントの得意とするところと福祉作業所の要望するところをうまくマッチングすることが特に重要でありますが、なかなかに難しいと感じているところですが、うまくマッチする(俗に言うツボにはまる)と商品製造の効率化、作業所にあった商品の開発、販売ルートの開発などや民間企業との連携をうまく進めるなど、非常に効果があがることがあるようです。
私たちが活動している兵庫県三田市を中心として、現状の把握といろいろな取り組みを行っている全国の事業所等を見せていただいてこの商品力・販売力向上事業を進めてまいりましたが、現状把握にいたしましても公表しておられない事項や、良い取り組みであっても情報不足や時間的な制約等により把握が不十分なところも多々ありますが、公表して差支えがない事項について冊子にまとめるとともにホームページに公表して皆さまに役立つ形で分かりやすく外部に発信したいとの考えから作成しております。
あらためて、地元地域の事業所等の活動を見させていただきますと、自分たちの事業所をより良いものにしようとする姿勢に頭が下がる思いです。また、それを支えている地域の方々や行政・民間企業などの協力にも同様の思いを持ちました。

さらに、この事業を通じて知ったり考えたりした各地の取り組みのうちから、私たちがこのような事業にすれば福祉作業所として良いのではないかとの考えを加えて、事例をあげるとともに実施する時に参考になるように提案という形ではありますがマニュアル化を図って記載しております。

これにより、小規模作業所等の製品の商品力・販売力を向上させることにより経済的基盤の確立の一助につなげたいと思っており、この事業にご協力、ご支援いただきました皆様にお礼申し上げます。

また、この提案をまとめるに際しましていろいろな団体のホームページや印刷物を参考にさせていただき掲載させて頂いておりますことを、併せてお礼申し上げます。

趣意書

 現在、日本国内において在宅障害者の方や小規模作業所で働いている人の月給が月1万円と言われていますが、その給与向上を図る必要があるが、給与向上を図るためには市場で競争して適正価格で販売する必要があり、適正価格で販売するためには市場で競争できる商品を開発する必要があるとともに適正価格で販売するための販売ルートの開発をする必要があると思います。
 そのための事業として行政主導で行政関係者・経営コンサルタント等をアドバイザーとして講演会・講習会等を開催して商品の改善や経営の指導しているところですが、多くは効果を上げるまでに至っていないのが現状です。

本事業は17年度に実施した「作品を通じて行う在宅障害者の就労場所マップ作成事業」を発展させたもので、より効果的に商品力及び販売力の向上を効果的に行うために、兵庫県を中心とした福祉作業所等での競争力調査・分析を行い、効果をあげている事例及び改善点を実施すれば効果をあげうると思われる事例を提案して具体的作品を市場での競争力有るものにしたいと思います。

実際に市場で競争できる商品を開発している福祉事業所等を現状で把握している以外にも兵庫県及び近隣地域を中心とし更に先進的な事業を行っている地域を調査することにより効果をあげている新たな事業所等を発掘し、そのような事業所等やコンサルタント・デザイナーとも連携を図り、実際的で効果があり商品力・販売力につながり実際の売り上げ増・利益率の向上を図れる提案をしたいと思います。
調査をする事業所等については、ITを含めてそれぞれが得意とする分野の商品価値向上や販売力向上を行っているところやこれから立ち上げる所についても効果的であると考えられるところなども含めた幅広く調査・連携を行いたいと思います。
これらを集約して効果をあげている事例及び改善点を実施すれば効果をあげうると思われことを提案して具体的製品を市場での競争力である商品力・販売力の向上に資するための事業です。

これにより、福祉作業所等の製品の商品力・販売力を向上させることにより経済的基盤の確立の一助につなげたいと思っておりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

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